2021.06.29
【今井さいこ 監修】リモートワークで蓄積した疲れとストレスを癒す身近なお手軽グッズを紹介

公認心理師(国家資格)/ 今井さいこ

コロナ禍で外出自粛が続いている影響もあり、日本でも一気に普及したリモートワーク。家に居ながら遠隔で仕事ができるリモートワークは、満員電車などの通勤の負担もなく、オフィスワークの対人コミュニケーションで感じる心身のストレスを軽減できる点は大きな魅力です。
しかし、リモートワークを実践する人の中には、会社に通勤していた頃よりもストレスが増えた人も少なくないようです。オフィスワークとは異なり、リモートワークにはどんな苦労があるのでしょうか。また、リモートワークによるストレスを軽くできる方法や、ストレス軽減に役立つ便利アイテムも紹介します。
1.コロナ禍で一般化した
リモートワークの実態

本来、リモートワークは働き方改革の一環として、業務効率化を目指すうえで普及が期待されたワークスタイルの一つでした。奇しくも新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、感染予防対策として多くの社会人たちがリモートワークを否応なしに経験することになりました。こうして一般にも普及したリモートワークですが、導入した人々はどのような所感を抱いているのでしょうか。
一橋大学イノベーションセンターが公表した「新型コロナウイルス感染症への組織対応に関する緊急調査 : 第一報※」によると、調査に回答した全国314社のうち、コロナ禍の影響でリモートワーク(テレワーク)を始めた企業は84%とされています。特にリモートワークの導入数が増えたのが、最初の緊急事態宣言が出た2020年4月8日以降です。
ただ、それによって業務上の意思伝達や部門間の連携は難しくなった面もあるようです。上記の調査では、約60%の企業が「コロナ後は従業員のストレスが増えている」と回答しています。その要因として、これまで対面で行っていたコミュニケーションが、リモートワーク導入後はオンライン会議システムやチャットツールで行わるようになり、しばしばコミュニケーション不足状態に陥っていることが挙げられます。
しかし、リモートワークになればわざわざ会社に行かなくても良いので、人間関係のストレスも軽減されると思われがちです。ではなぜ働く人のストレスが増えているのでしょうか?
※一橋大学イノベーションセンター「新型コロナウイルス感染症への組織対応に関する緊急調査 : 第一報」 http://pubs.iir.hit-u.ac.jp/admin/ja/pdfs/show/2390
2.実はストレスの温床?
リモートワークの課題

家にいながら出勤せずに働けるリモートワークは、人によっては最高の働き方かもしれません。しかし、オフィスワークに慣れ切っている人にとっては未だにしっくりこない部分もあるでしょう。リモートワークでは会社で仕事をしていた時とは異なるストレスが生じるからです。中でももっとも深刻なのが、気軽に人と話せない、孤独を感じるなどのコミュニケーション不足により生じるストレスになります。
会社では対面など同じ空間に身を置きながら業務上のやり取りを行いますが、それによって円滑なコミュニケーションが成り立っていた部分がありました。しかし、リモートワークになると、オンラインで文字だけのやり取りや、画面越しで必要最低限のやりとりに終始する形となり、円滑なコミュニケーションを取りにくくなります。
それによって他人と話す機会が大きく減り、業務の途中で不明点などが出てきても気軽に質問することもできず、孤立感や不安感からストレスを感じる人も多いようです。加えて、「家のインターネット環境が悪い」「家族が話しかけるので仕事に集中できない」「息抜きの外出もできないない」など、会社より仕事環境が悪いこともストレスの温床となっています。その結果、知らず知らずのうちにストレスを抱え、それが原因で心身に悪影響が及んでいる人も出てきています。
3.目指せストレスフリー!
賢く働くリモートワーク術

リモートワークのストレスは、心身に深刻な悪影響を及ぼす前に解消したいところです。そこで、家でのワークライフを快適にするための賢いリモートワーク術を紹介します。リモートワークでは、コミュニケーション不足から仕事に精が出ない方もいるようです。そうした方はまずはリモートワークでの仕事環境を整えることに注力しましょう。
もっとも手っ取り早くできるのが仕事環境の向上のためのアイテムの購入です。PCデスクや椅子、パソコンの周辺機器、デスクまわりの小物などをアップグレードするのは簡単にできるので特におすすめ。それによって作業がはかどり、リモートワークで感じる集中力不足の緩和につながるかもしれません。
また、肩こりや腰痛、運動量の減少による肥満などを防ぐおうちエクササイズ、アロマやマッサージなどのリラクゼーションを取り入れることでストレス軽減につながることもあります。さらに、ハンドメイドなどの趣味や他人と会話できるオンライン英会話などの習い事、動画・マンガ・音楽のサブスクリプションなど、家にいながらできるストレス発散の手段は意外と多くあります。
そう聞くと、どれから始めればいいか迷う人もいるかもしれませんね。ただ、優先順位から考えると身を置く時間の長いリモートワーク環境の向上から始めるのがおすすめです。各々で予算の関係もあるはずなので、まずは低予算でそろえられるデスクまわりの小物集めに注目してみましょう。
リモートワークの質と快適性を高めるおすすめのアイテムはこれ!
オカ株式会社では、リモートワークの質と快適性を高めるアイテムを多数取りそろえています。中でも購入後にすぐに使えて、リ モートワークの環境を向上させるデスクまわりアイテムを紹介します。
●生産性の向上に役立つ「デスク下マット」
生産性の向上に役立つのが「デスク下マット」です。青色など仕事に集中できる色を選ぶと良いでしょう。


●冷えを抑える「スリッパ」
冬の寒い時期や夏の冷房による足の冷えを抑えるスリッパも取り入れましょう。




●作業効率をアップさせる「デスクまわりの小物」
スクまわりの小物は、使い勝手の良いものを選ぶと作業効率がアップします




PLYS TUTTO(ツット)
吊るして使う「見せる収納」アイテム。コード類や仕事の小物を入れて手に届く場所に吊るせばデスクまわりがスッキリ。作業効率も上がるでしょう。
楽天店で商品を見るYahoo!店で商品を見る最後に
これらのアイテムを取り入れると、自宅に居ながら仕事効率の上がりやすい環境を整えやすくなるはずです。ワークスペースの質が高まることで、ストレスの軽減にも役立つでしょう。どのアイテムも手ごろな価格で気軽に取り入れられるので、ぜひ購入を検討してみることをおすすめします。

カウンセリングラボ『LIB Laboratory』 代表
公認心理師(国家資格) / ベスリクリニック認定 睡眠指導者
高校生の時に「環境が心に与える影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。卒業後、ベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、2009年より女性向けカウンセリング事業を始める。睡眠指導者の資格取得後は、カウンセリングに積極的に睡眠指導を取り入れ、心身の健康によい生活習慣を考慮したカウンセリングを実施。現在は、 『心理学×睡眠マネジメント』の知識を活かし、企業のビジネスパーソンや個人向けに、心身共に健康に導くカウンセリング、パフォーマンスを上げるための睡眠指導、研修などを精力的に行っている。